*基調提起
中谷雄二さん(弁護士 秘密保全法に反対する愛知の会共同代表)
*各運動団体からの発言・メッセージ
原発:河田昌東さん(チェルノブイリ救援・中部)
教育:小島俊樹さん(憲法の理念を生かし、子どもと教育を守る愛知の会)
戦争責任:久野綾子さん(旧日本軍による性的被害女性を支える会)
国際協力→メッセージ(名古屋NGOセンター)
労働問題:浅野文秀さん(名古屋ふれあいユニオン)
貧困問題:森弘典さん(弁護士。反貧困ネットワークあいち)
反戦平和:八木巌さん(不戦へのネットワーク)
*参加者との意見交換
●日時:7月5日(土) 開場:1時 開始:午後1時半~4時半
●場所:東別院会館 椿の間(2階)
●資料代:500円
2012年、自民党は現憲法の基本である、
平和主義、基本的人権、国民主権を否定する「日本国憲法改正草案」を発表しました。
そして誕生した安倍政権下で、社会保障分野では、
「自助」を基本に掲げる「社会保障改革プログラム法」を成立させ、
医療・介護・年金・子育ての4分野で負担増・給付減を進めようとしています。
教育の国家統制を強めており、規制緩和などということで労働法制の改悪も進めています。
更に、秘密保護法を強行成立させ、
日本版NSC(国家安全保障会議)で国家安全保障戦略・新防衛計画大綱・中期防衛整備計画などを策定して、
閣議決定で武器輸出三原則を放棄しました。
そして集団的自衛権を閣議決定する方針を明らかにし、
強引な9条の解釈改憲、さらには9条の条文改憲を狙っています。
このような状況の中で、現行憲法の基本的原理を根本から破壊する安倍政権の暴走を止めるには、
今こそそれぞれ市民運動が課題を超えて、安倍政権の危険性を明らかにし、
社会に訴えていく必要があるのではないかと考え、集会を企画しました。
安倍政権の暴走をストップさせる歩みをつくっていけたらと願っています。
多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
●呼びかけ:不戦へのネットワーク
●連 絡 先:名古屋市昭和区鶴舞3-8-10労文センター201 ℡:052-731-7517
●Eメール:husen@jca.apc.org
大変遅くなりましたが、この7/5の集会に名古屋NGOセンターからのメッセージの代読ために登壇したこともあり、その報告をしておきます。
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◆登壇者として討論集会に参加した感想、
・発言した団体は、みんなそれぞれの専門の立場から、
現政権への不安・不満を感じておられることはよく分かり、頼もしかった。
・その一方で、中谷弁護士からの「(例えば)労組ならば、労働問題だけを主張するのではなく、
(格差、エネルギー、環境など)地球規模の視点で捉えて運動を進めていかないと、
この分断された状況で連携・連帯していくのは困難」、さらに「政治任せ、他人任せでなく、
一人ひとりが自ら具体的な行動を起こすという意思気大切」との指摘のとおり、
全体での意見交換までを通して感じたのは、まさしくその点が弱いということ。
・そんな中、「様々なチャンネルを作り、市民的なネットワークを形成」という
NGOセンターからのメッセージは、NGOセンタ―らしさが出せたと思う。
ただし、それがインパクトを与えるものであったか、浮いてしまっていたかは不明。
・参加してみてのまとめ、今後の抱負としては、デモや集会、抗議・請願署名などの
意思表示とともに、抗議の裏付けとなる対案について、具体的なモデルを作って示さないと
説得力に欠けるということを改めて感じたので、小さくとも具体的なモデルや実態を作り、
そのうえで抗議することで、さらに広く仲間を集め、強いきずなを築いていこうと思った。
とりわけ、TPP勉強会活動が進めていることが基盤となるとし、
秘密保護法のネットワーク、この集団的自衛権からのネットワークを契機に
さらに広げていけるとよいと思った。
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なお、この日を起点としたネットワークを作っていくための会議が継続的に行われていますので、そちらの報告も追って致します。
7/5の集会を主催した不戦へのネットワークさんのコーディネートにより、8/28に「安倍政権を問う市民会議」がイーブルなごや(名古屋市女性会館)にて開かれ、名古屋NGOセンターの一員として参加したので、簡単にご報告します。
会議は不戦へのネットワークのメンバー中心に6名で、19時から2時間ほど行われ、今後も個別の課題を超えて市民がネットワークしていけるような仕組みづくりのために会議を継続していくことを確認しました。
ポイントは、課題を超えてネットワークするため、諸団体の共通項を探し出すことで、そのあたりを次回以降も検討していき、ある程度整理されたところでシンポジウムを開いてはどうかというところで終了しました。
次回は、10月8日(水)19時からイーブルなごや(予定)と決まりました。
市民ネットワークについて、ある意味「ゼロから作る」と言え、このプロセスには多くの人が参加したほうが今後の学びとなると思い、次回からは名古屋NGOセンターのメンバーを誘って複数で参加してみようと思っています。
以上、ご報告まで。