2015年8月 へっちゃらネットでは、「安保法案審議に関するへっちゃらネット声明文」を作成しました。
日々の生活の中で戦争を起こそうと思う一般市民はあまりいません。しかし、いつのまにか、そんな状況に巻き込まれてしまうと、テレビや新聞やインターネットで、戦争へ向かわせる情報が増える、知らぬ間に、近い人が戦場に出て行ったまま帰らなくなる、海外の知り合いや友人とも連絡が取りにくくなる、「戦争なんてやめたほうがいいのに」と言うと、なぜか、周りにいる人が怒る、言ってはいけないとたしなめる、そんな雰囲気を私たちは望むのでしょうか?
私たちにはことばがあるのに、対話するということをあきらめ、大きな声や腕力によって、自分たちの周りに起きてしまった問題を解決する、というのは、その暴力によってお互い深く傷つくはずです。また、それは、最終的な話の終わりにもならないのです。過去を振り返れば、意味はよりはっきりしてきます。
集団的自衛権、というのは本当に必要なのでしょうか?戦争は、私たちに味方してくれません。だからこそ、日本国憲法で、戦争放棄を誓ったはずです。自衛のみならず、他の国家のもめごとにも、私たちは、軍事を持って関わらないといけないのでしょうか?どうして、一般の市民同士が持っていることばを使って、長く深く話し合える場を設け、そこに加わり、お互いが了解できるまでの結論を待てないのでしょうか?
再び国家としての罪を、私たちは背負わないといけなくなるかもしれないと恐れています。議員だけの勝手な思い・解釈で決めず、議員を選んでいる私たちも加わり最終的に決めるのは私たちだと考えています。
だから我々へっちゃらネットは、この法案審議をいったん停止し、その内容と必要性をきちんと説明することを、政府に求めます。
2015 年 8 月 26 日 へっちゃらネット
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